僕というストーリー

「のり」の物書きブログ

自殺ができない人間

死ねない人間がここにいる、つまり、自殺ができない人間である。僕の体で動かせるのは右手親指ぐらいだ。なんか悲しいけれど僕の自殺は体によって抑止されている。

運が良いのか悪いのか、自殺によって現実から逃げられないと思うと、神様は僕のことを良く理解している、しかし、神様などいないはず。僕は奉仕やボランティア、宗教が嫌いなのに、優しさたるものを信じている矛盾、こんな自分に嫌悪を抱いてしまう。

優しさのようなものを触れると生きていて良いと錯覚さえ覚える。なんか自殺できないのなら、いっそう、生きることに強くこだわってみたい。どうせ、いつか人は死ぬ、焦って死にたいなんて親が悲しむことに衝動を駆られるなんて馬鹿らしく思う。

僕は自殺ができないので、親を泣かすことは決してない、泣くとしても自分ぐらいだ。まあ、暗いことを日常的に考えるなら、むしろ、明るく生きることを考えたい。

「だって、お日様が眩しいから」と大声で言いたい、僕である。