僕という過去の僕

彼は小四から緑に恵まれた静かな病院で入院生活を送っている。時が経つのは早く入院も、あれこれ30年以上になった。彼には社会経験はないが、病院に隣接する支援学校を出ている。それなりに高等学校の卒業者としての誇れる資格はあるが、専ら趣味をしながら入院生活を続けていた。 今日はいつものように精神状態が悪く、独…